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10-1,  本焼き窯詰め
・全体的に炉内の下部と上部は空けて、最下段は背の高めのもの、中断は皿などの低めのものを主に詰めていきます。
​・詰め方は、ツクの上に棚板を乗せ、棚板の上に作品を乗せ、一段ずつ積んでいきます。途中、下段・上段の温度計と色味穴の高さに気を付けます。
・作品を持つときは、釉薬が取れないように指の腹で挟むようにして持ち、作品同士がくっつかないように慎重に棚板に置いていきます。
・焼成中、炉内の上部は早く温度が上がり、早く冷めやすくなります。また、還元がかかりやすいなど、場所によって雰囲気が違います。使用している素地、釉薬、望む色調などを考慮しながら、何をどのあたりに置くのが適切か考えます。
・窯の神様が心地よく炉内に炎を巡らせることができるように、と思いながら詰めていきます。

 
10-2,  色見をつくる
・焼成中の作品の焼き上がり状態を見極める為に、二つの方法を使っています。​
・一つはオルトンコーンで、No.8、9 を使用します。コーンは決まった熱量によって熔倒します。二つのコーンを粘土で固定します。
・もう一つは3つの釉薬を乗せた色見3個を用意します。釉薬は、大抵は透明、黒、白釉を乗せます。焼成終盤に、鉄の棒でひっかけて色見を引き出す為、粘土紐でバスケットのような輪を作って、色見ピースを置きます。
・これらのコーンと色見は、窯のドアの色味穴の位置に置きます。

 
焼成の終盤、色味穴からコーンの倒れ具合を目視し、色見は引き出してすぐに水中に入れて急冷し、釉薬の熔け具合を確認します。色見は3個あるので、3回までチェックすることが可能です。
10-4,  窯出し
・火を止めてから大体3日後です。貫入を望まないので、急な温度変化にならないよう窯の扉を段階的に開けていきます。炉内の温度がなるべく気温近くまで下がってから、最初は少しの隙間、数時間後もう少し開けます。
​・扉を完全に開けると、ピンッ、ピンッと、貫入の入る音が聞こます。
・台車を引き出し、作品を出していきます。
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Ari's Art Works in Kanagawa
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