top of page

Finish

9-1,  底をサンディングする
​作品を一つ一つ見て、ふりものやヒビなど無いかチェックします。ふりものとは焼成時に窯の天井などから落ちてきた灰や異物が付着したまま焼き上がったものです。場合によってはじきます。

粗目のサンドペーパーで底を軽くサンディングします。
9-2,  器のコーティング
陶の性質として、焼きあがった陶土には細かい巣があり、吸水性があります。施釉されていても、貫入があればそこに水分や油分がしみ込みます。

長年使用している間にしみ込みに色が付いていき、景色として楽しむことができますが、焼き上がりの状態の景色を長く保ちたい場合は、食器にも使える水漏れ防止剤でコーティングします。

私の場合、作品によって、コーティングするもの、しないものがあります。
   花器のコーティング
花器の底や花台がしっとりしたり、カビが生えたりするのを防ぐため、花器の内側にシリコンを塗り、水分を通さないようにします。
9-3,  パーツの取り付け
壁掛け作品:裏に板を貼り、耐荷重に適した壁掛け用パーツを取り付けます。
​作品によっては成形時に紐通しを作っておく場合もあります。

灯り作品:様々なタイプの器具があるので、デザインの時点で決めておく必要があります。ネジやクリップなどで作品に固定します。ガス灯にはアルミパイプを通しています。

​組み立て作品:ベースにワイヤーやボンドで固定します。

器のCare

使い始める前に・・・初おろし
陶の性質として、焼きあがった陶土には細かい巣があり、吸水性があります。施釉されていても、貫入があればそこに水分や油分がしみ込みます。

長年使用している間にしみ込みに色が付いて、景色として楽しむことができますが、焼き上がりの状態の景色を長く保ちたい場合は、食器にも使える水漏れ防止剤でコーティングします。
私の場合、作品によってコーティングするもの、しないものがあります。

コーティングしていないものは、あらかじめ巣の目止めをすることで、シミになりにくくなります。目止めの方法は、お米のとぎ汁を入れた鍋に器を浸し、火にかけ20分ほど煮沸し、自然冷却します。器を取り出し、洗い、よく乾燥させてから食器棚にしまいます。



MEMO

・土鍋を初おろしする時はお粥を焚きます。
・磁器の場合は、きめ細かい磁土を1300℃近い高温で焼き締めるため、焼成後に巣が無く汚れにくいです。
​普段の使い方
私の陶器は比較的高温で焼成されていますが、磁器ほど硬くはありません。​少し気を付けて、やわらかいスポンジで手洗いすることをおすすめします。

よく乾燥させてから食器棚にしまいます。湿気を含んだままだと、カビの原因にもなります。


茶渋などが目立ってきたら、塩素漂白で除去できます。



MEMO

・焼き締めの器は、毎回使う前に水にくぐらすことで、巣へのしみ込みが抑えられ、汚れにくくなり、しっとりとした表情になります。
金彩・銀彩の器
金彩・銀彩が施された器は、電子レンジの使用ができません。洗う時は、やわらかいスポンジで手洗いします。

​銀は使用しているうちに黒ずんできます。重曹を水で溶いて布に含ませ、軽く拭くことで黒ずみを取り除くことができます。
  • Instagram
Ari's Art Works in Kanagawa
bottom of page